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おや? なんだか はなやかな女子トークが 聞こえる気がします…
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ふふ 私が仙女になったのは おばあちゃんのすすめが あったからなんですよ
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実は私も おばあさまから 巫女としての教えを受けていたの
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なんと! まさかの おばあちゃんっ子トーク!
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あら? あなたも一緒に おはなし どうですか?
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そうですね おばあちゃんのことなら わたしも話せそうな気がします!
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うふふっ 楽しくなりそうですね♪
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そして 話は盛り上がり…
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あまりにも 叱られるものだから とっておきの言葉で反撃したんです! そしたら呆れられちゃって…
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そういった光景 どこの家庭にも あるものなんですねー!
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…なんだか こうしておはなししているの おばあさまにも見せてあげたいですね
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そうですね ふふっ…喜んでくれそうです♪
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わたしのおばあちゃんは きっとこのリンゴの向こう側で 笑ってくれていると思います!
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えっと…大切そうに持っている そのリンゴは もしかして あなたのおばあさまから…?
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正解です! このリンゴはわたしのおばあちゃんの 形見なのです!
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…あっ! わるい事を聞いてしまったみたいで ごめんなさい…
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そうとは知らず 私…楽しそうに話してしまって…
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いえいえ お気になさらず! たしかに このリンゴは おばあちゃんの形見ですが…
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彼女は今ごろ 家で野菜ジュースでも飲みながら 演歌でも歌っていると思いますので!
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…え? あなたのおばあちゃんって…
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生きてるんですかーーーーっ!?
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くんくん…なんだか いいにおいがします…
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あ! リンゴ好きそうなひとだ! ねえ 一緒に焼きリンゴを作ろうよ!
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焼きリンゴ…ですか?
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うん! 色々なリンゴがあるから 食べ比べてみると おもしろいよ!
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フフフ…ボクのこの炎を使って 一瞬で焼きあがりますよ♪
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いろいろなリンゴですか… なかなか興味をそそられます
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よーし! こうなったら わたしも燃やしちゃるぞーー!
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マッチはたくさんありますから どんどん燃やしてください♪
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メラメラメラ…
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ん~! このリンゴ とても甘くておいしいです!
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あたたかいうちに 食べてくださいね♪ ムダになってはいけませんから…
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こっちのにはアイスが合うんだ! どうぞどうぞ 食べてみて!
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おお~! これもなかなか おいひ~です!
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ふふふ♪ あたしと同じくらい リンゴが好きなひとがいるなんて 思ってもみなかったよ~!
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ふっふっふ… わたしがリンゴを好きなのは 生まれてきたときからの宿命…
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なぜならわたしは 「あんどうりんご」という名を 与えられたのですから!
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わー! とってもいい名前! リンゴ好きにとっては理想だね!
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りんごかぁ …そういえば このリンゴ
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あまりにもキレイに燃えるから もっと燃やしたくなっちゃうなぁ…
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……… えーっと…確認なのですが 燃やすのはリンゴ…ですよね?
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…フフフ もちろんですよ♪
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いまのところは…ね
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こ…このひと ゼッタイあぶないひとだーーっ!!
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えーっと…パンナコッ太郎さん この前借りたレシピ本 ありがとうございました!
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どういたしまして~ でもでも あたしはキャレンだよ★
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なんと…! もうしわけないです!
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ううん 気にしなくていいよ~★ ここ いろんなひとがいるからね
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うう…またやってしまいました…
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ただでさえ 人名を覚えるのが苦手なのに 人口過多の この島…
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うーむ…どうすれば 忘れずにいられるんだろう?
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ヒヒヒ…あそこに誰かいるようだね
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そこのアナタ 少しよろしいでしょうか?
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あ はい …………って
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で…でたーーーーーーーっ!?
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驚かせてしまいましたね わたしはルメェ…ルミールです
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どうもどうも ボクはペローだよ
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実はルミールちゃんが 道に迷っちゃったみたいでねぇ… 案内してほしいかな…って♪
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ワ…ワタクシが 迷子になったわけではありません!
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ああああの… あなたがたは やっぱり… 人ではなかったりするのでは…?
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あ…わかっちゃった? そう ボクたちは「亡霊」だよ♪
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ぎゃーーーーーーっ!! やっぱりーーーーーーーっ!!
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わたし… どまんなか非科学的なものは 苦手なんですー!!
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ぴゅーーーーん!
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はぁはぁ…ここまでくれば 大丈夫でしょうか? …それにしても
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さっきの「ルメェ…ルミール」と 「ペロー」という名前… ハッキリと覚えています
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…恐怖体験は 記憶力を高めるといいますが…
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さすがにこれは 二度とやりたくないかなー…
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