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オレが トラなのか エビなのか… わからないのは どうも スッキリしないぜ…
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オレと同じような 立場のヤツを さがして 話を聞いてみたいな… おっ? あれは…
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ぐすっ… なかなか お友達に なってくれるヒトが 見つかりません…
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よ… よう! あんたは… サカナなのか? それとも ヒトなのか どっちだ?
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きゃーっ!? 私が どっちの生きものか わからないからって いじめないで…
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ま… 待てよ!! オイ!! …ぐぬぬ いってしまった
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がうがうっ! 温泉にはいったら なんだか オナカがすいてきちゃったな
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よう! ちょっといいか? あんたは… ヒトなのか 犬なのか どっちだ?
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なんだなんだ? アタシの背中に乗りたいの? そうはさせないよ!
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ま… 待て!! そういうつもりじゃないんだ! …ぐぬぬ 走っていってしまった
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いったいどこにあるのだろう… わたくしの さがしもとめる 真実の 愛…
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よう! 話を聞いてくれ! あんたは… ヒトなのか リスなのか クマなのか…
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むむっ? あんたは ヒト? リス? クマ? いったい なんなんだ!?
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おかしなことを 聞きますね わたくしは 愛の申し子ですよ では…
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ま… 待て!! ううっ… いってしまった…
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せっかく 似たような立場の ヤツに 聞けると思ったのに…
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しょせん オレも… このままひとりで 悩みつづけるしか ないのだろうか…
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そんなに 落ち込むすがたを 見せられると つらいゼィ…
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なんだ…!? この声は…!!
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オレ様には わからない悩みだが… アンタは そのままのアンタで じゅうぶん ステキだゼィ!
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あ… あんたは!?
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さあ! オレ様の パワフルな ダンスを見れば… 自分が何者か なんて 気にならなくなるゼィ!
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あ・ん・た・が 言うなー!!
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サカナなのか ヒトなのか あんたがイチバン わけの わからない 生きものなんだぞ!
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いくぜ! いっしょに… レーッツ… ダンシーン♪
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悩みなんて 気にしないゼィ! ヘイヘイヘーイ!
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トラなのか エビなのか… 悩みなんてわすれて 生きていくには どうすればいいんだ
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むむう ここもなかなか 日向ぼっこに 適した場所ですね
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な… なんだあんたは!? カニが 服を着て 歩いているだと!?
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キュポポポポポポ トラが ゴーグルをしています!!
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いやいや! ゴーグルのほかに もっと 気になるところが あるだろう!? エビのしっぽとか!
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あなただって 服のことよりも カニが 立ち上がって歩いて いることを 問題にすべきでは?
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とはいえ… ヒトの外見について とやかく指摘するのは ナンセンスではないでしょうか
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そ… そうか… すまんな いま 自分が トラなのか エビなのか 悩んでいるせいで…
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自分がどちらの種族なのか 決められず… つい 他人の外見が 気になるのかもしれないな
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ふむふむ 自分の存在が さだまらないというのは こまりものですね
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そんなことはないぞぉ!! 自分の存在は 自分で 決めるものだ!!
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おや? この声は…
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いいか 若者よ! 自分を 信じることが 自信につながるのだぁ!!
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ひいっ!? この 声のでかい おっさんは いったいだれだ!?
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となりの宮に住んでいる ゴーカイな性格のヒト… レグルスです
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ぬわっはっはっは! お前! 悩んでいるらしいな!?
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ひえぇ!? 思わず 後ずさりしてしまうほど 強いオーラだ…!
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よく聞け 若者よ! 獅子は生まれたばかりの子を 深い谷に落とし…
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谷から はいあがってきた 子どもだけを 育てるのだ! わかるか!?
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そのキバ… そのツメ! お前も 獅子であるならば… 試練に打ち勝って 強くなれ!
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生まれたばかりの子を… 深い谷に…
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そうだ! お前ならできる! その力を受け継いでいる お前ならな! ぬわっはっは!
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オレなら… できる…!
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…あんたの 言うとおりだ! くよくよ 気にしていても しょうがない!!
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オレは オレの力を信じて… 強くなるために 努力するぜ!!
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ぬわっはっはっは!! その意気だ!! 若者よ!!
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なんだか 体中に 力がみなぎってくるぜ! ガオー!!
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……………… ………………
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はて…? 『獅子』って トラの ことでしたっけ…?
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