|
よいしょっと…! ふー! 今日も大漁だなー!
|
|
こんだけあれば うまい飯が たらふく食えそうだ!
|
|
あら あなた そのお魚…新しい料理に 使えそうだわ
|
|
おひとつ分けてもらえないかしら?
|
|
おうっ いいぜ! まだまだ たくさんあるしな!
|
|
まあ うれしい! だったら お礼に あたしの オリーブオイルをあげるわ!
|
|
これがあれば どんな料理も 魔法のようにおいしくなるのよ♪
|
|
なんかよくわかんねーけど うまいもんが食えるってんなら もらっとくぜ!
|
|
それでは ごきげんよう~
|
|
んーと…まずは さしみにでも かけてみるか?
|
|
ドバドバドバッ…!
|
|
むしゃむしゃ…おっ! テキトーにかけたけど うめーじゃねーか!
|
|
あれ? ナリ なに食べてるの?
|
|
さしみになんとかオイルってヤツを かけて食ってたんだ! そうだ ワタも食うか?
|
|
へぇ~ そうなんだ せっかくだから いただこうかな
|
|
はいよっ! じゃあオイラはあっちで いろんな料理にためしてくるぜ!
|
|
もぐもぐ…大丈夫かなぁ? なんだかイヤな予感がするよ…
|
|
―数十分後―
|
|
よーし できたぜ!
|
|
こっちが焼き魚にかけたやつで あれが煮物で これが天ぷら でもってそれが干物だろ…
|
|
えっ!? 信じられないくらい 緑色の料理なんだけど!
|
|
そして 最後はとっておきの…
|
|
魚をテキトーに漬け込んで オリー…なんとかってのを かけたヤツだ!!
|
|
うわーーーーっ!? なにその 灰色の食べ物!! それに ニオイが大変なことに!!
|
|
(Off-screen) …ボクもうムリーーー!!!
|
|
んー? どうしたんだアイツ?
|
|
こまけぇ説明は めんどくせぇからハブくが
|
|
オマエには 今日から 食料調達係として働いてもらうぞ!
|
|
おー! 海賊船なんて はじめて乗ったぜ
|
|
見て回ってもいいぜ ただし キズひとつ つけるんじゃねぇぞ!
|
|
よくわかんねーけど わかったぜ!
|
|
おいっ!! ヘンなことしたら 海に放り出すからな!!!
|
|
へー ここが海賊船の中かー
|
|
おっ! あれ 素振りするのに よさそうじゃねーか!
|
|
魚をたくさん とるんだったら ちゃんと きたえないとな! よいっしょっと…
|
|
いち どっせーい! に どっせーい! さん どっせー…ありゃ?
|
|
ズガバキィッ!! バシャァァァァ!!
|
|
あちゃー… やっちまったな
|
|
おいオマエ! 何だ今の音は…って 水浸しじゃねーかっ?!
|
|
あーわりぃわりぃ ちょっくら素振りしてたら 壁に穴あけちまってよー
|
|
意味がわからねぇよ!!!
|
|
オマエがやったんだから 早くなんとかしろ!!
|
|
んーと… なにかふさげるものは…っと おっ! これなんかよさそうだな!
|
|
ゴトン…
|
|
ふー! 一件落着だぜ!
|
|
おい… オマエがいま 穴をふさぐのに使ったヤツ…
|
|
オレがさんっざん苦労して やっと入手した 最っ強のお宝じゃねぇかっ!!
|
|
ヤローども! コイツを海に放り出せぇっ!!!
|
|
ヤローども ヘイ! お頭ァ!
|
|
…というわけで 帰ってきたぜ!
|
|
…お…おう…おかえり
|