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Prologue
アスガルル
ううーーーむ……
いったい どうしたもんか…
あら この声は…アスガルル?
どうしたの なにか悩みごと?
アスガルル
ああ 大地の…ミズアリアか
いや まあ 異邦の世界樹について
気になることがあってのぅ
ミズアリア
それなら アミティや あたりたちが
ぷよぷよどかーんっと解決してくれた
はずでしょう
ゼルヘルム
あれ以上 異邦の世界樹が
でっかくなっちまってたら…
ゼルヘルム
なんか いろいろ大変なことに
なってただろうからな!
ミズアリア
私たちみたいな異邦の世界樹の精霊が
生まれて…こちらの世界に悪影響が
出てたかもってコト!
うるせぇな 分かってるよ
オレは説明は下手だが
理解力はあるんだからな
ミズアリア
……でも ちょっとだけ
見てみたかったわ もし異邦の世界樹
が存在したら どんなコだったのか
アスガルル
おお それは本当か ミズアリア!
いや~ 助かるのぅ
アスガルル
先ほど 異邦の世界から
あるはずのない「世界樹」の気配を
感じ取ってな
アスガルル
直接行って 確認しようかとも
思ったが…
アスガルル
なんせ ワシの
もーにんぐるーてぃーんの
うぉーきんぐが まだでのぅ
もーにんぐ……って それ
「日課の朝の散歩」でいいでしょ!
ゼルヘルム
あー… オレも ちょうど
葉の手入れをする日だったぜ
そうだった そうだった
ミズアリア
ちょ…ちょっと待ってよ
私だって これから……
ミズアリア
とっておきの おいしいお水を
ゆっくり じっくり楽しむ
はずだったんだけど~~!!?
ミズアリア
ど~~!!? ど~~
ど~ ど… ど……(エコー)
ヴァネリーム
あ 久しぶりだね
ええっと たしか…グリーヴェル!
もしかして ずっとここにいたの?
グリーヴェル
当然だ
オレの役目は異邦の世界樹を
守護することなんだからな
グリーヴェル
おまえの存在を隠すため
おまえが眠りについた あの日から
ずっと ここにいる
ヴァネリーム
ところでさ! さっきから
わたしのことを「おまえ」とか
「異邦の世界樹」とか…
ヴァネリーム
ちゃんと名前で呼んでよね!
ほら なんだっけ~
べね… じゃなくて ばれー…
ヴァネリーム
そうそう それー!
ずっと眠ってたせいで
いろいろ忘れちゃってる!
ヴァネリーム
さっき わたしが眠ってたのは
わたしの存在を隠すためって
言ってたよね?
ヴァネリーム
なんで隠すの? もしかして
お外って そんなにアブないの?
グリーヴェル
そうだな… つい さっきも
異邦の世界樹の存在を消そうと
大勢がここへやって来た
グリーヴェル
オレが ヤツらに幻を見せて
すりかえていなければ
今 おまえはここにいないだろう
ヴァネリーム
思ってたより すっごく
アブなそうだったーー!?
ヴァネリーム
…でも そっかあ
どうりで なんだか
騒がしかったんだ!
ヴァネリーム
消されちゃうのはイヤだけど
わたしの目を覚まさせてくれたのは
ありがとーだね!
ヴァネリーム
あれ? もしかして
なにか かくしてる?
ヴァネリーム
もー!!
ぜったい かくしてるじゃん!
ヴァネリーム
そんな見た目なのに
なんでそんなに分かりやすいの!?
グリーヴェル
……まあいい
どうせ 言うまでうるさいんだろう
グリーヴェル
異邦の世界樹…おまえを
長き眠りから目覚めさせたのは
とある魔法使いだ
グリーヴェル
「だが そいつには関わるな
なにやら不吉な気配が…」
ヴァネリーム
「じゃあ さっそく
会いに行こうよ!」
ヴァネリーム
わたしを起こしてくれて
ありがとーってお礼を言わなきゃ!
ヴァネリーム
それから おともだちになって~
いっしょに遊ぶんだ!
かくれんぼかな? 鬼ごっこかな!
Episode 1
ヴァネリーム
えーっと グリーヴェルから
聞き出した情報によると…
ヴァネリーム
魔法使いらしい 大きな帽子が
とくちょう的…だったわよね
はいいろのレムレス
おや こ・ん・に・ち・は
見かけない顔だね?
はいいろのレムレス
ん?
ボクのことを探していたのかな?
ヴァネリーム
そうよ! あなたがわたしを
起こしてくれた魔法使いでしょう?
ありがとう!
はいいろのレムレス
…と言いたいところだけど
ボクには身に覚えがないなあ
ヴァネリーム
そうなの?
なぁんだ 人違いだったのね
しゅーん……
はいいろのレムレス
なんだかよく分からないけど
おわびに キャンデーはいかが?
はいいろのレムレス
とってもビターで シゲキ的で
きっと元気が出るよ
ヴァネリーム
いらないわ! わたし
苦いものはキライなの!
それじゃあね!
はいいろのレムレス
あはは 行っちゃった
……ぱくっ
こんなにおいしいのになあ
ヴァネリーム
あーあ
ぜったい さっきの人が
そうだと思ったのに~
ヴァネリーム
「大きな帽子をかぶった魔法使い」
なんて たぶん
そうそう何人も見つからないよぉ
Outlander Warlock Richard
Outlander Warlock Matthew
異邦の使いサリヴァン
誰だい このコは…
知ってる? アルベルト
Outlander Warlock Sullivan
ヴァネリーム
ぜったい この中の誰かが…
もしくは「実は全員が
ハンニンでした!」のやつね!
異邦の使いアルベルト
アンタ さっきから
なにを言ってるんだ?
ヴァネリーム
ずっと眠っているのもタイクツ
だろうと思って わたしを
起こしてくれたんでしょう?
異邦の使いリチャード
…僕の知る限りだと
該当するヤツは
この中にいないはずだけど
Outlander Warlock Richard
Outlander Warlock Sullivan
ヴァネリーム
え… それじゃあほんとうに?
また人違いだったの……?
ヴァネリーム
わたし… わたしのことを
起こしてくれたことも
嬉しかったけど
ヴァネリーム
わたしに会いたいって… わたしと
お話したいって思ってくれたことが
すごく嬉しかったんだぁ…
ヴァネリーム
だから その魔法使いさんに会って
お礼を言いたいの… なのに…
ぜんぜん見つからないよぉ~~
異邦の使いミリアム
そ…そんなに悲しい顔しないでよ…
なんだかボクまで
泣きたくなってくる…
異邦の使いマシュー
フン この世界の者にしては
ずいぶん甘ちゃんですね
Outlander Warlock Matthew
異邦の使いマシュー
なんだか「あっちの世界」の
ヤツらのことを思い出して
ムズムズします
Outlander Warlock Matthew
異邦の使いミリアム
そこまで言わなくても…
いい…ような… ごにょごにょ…
異邦の使いリチャード
ああ プワープアイランドっていう
この世界とそっくりだけど いろんな
ものが真逆な世界があってね
Outlander Warlock Richard
ヴァネリーム
へえ~ おもしろそう!
行ってみた~い!
異邦の使いミリアム
キミ… 存外元気だね…
べつにいいんだけど…
異邦の使いサリヴァン
…そんなことより キミが
探しているのは もしかして
ローザッテなんじゃないかな
Outlander Warlock Sullivan
異邦の使いサリヴァン
彼も「魔法使い」だ
それに 私たちの与り知らない
動きをしている可能性は十分ある
Outlander Warlock Sullivan
異邦の使いアルベルト
ローザッテなら
ちょうど今 呼び出されて
会ってきたところだ
異邦の使いアルベルト
居場所くらいなら教えてやるよ
…もしかしたら あっちも
アンタを探してたりしてな
ヴァネリーム
ほんとう!?
わーい! やっと会えるのね!
異邦の使いアルベルト
いや まだ アイツがそうだと
決まったわけじゃ…
異邦の使いマシュー
…キミが すぐ ヨケイな
軽口をたたくせいですよ
Outlander Warlock Matthew
ミズアリア
あ~ん けっきょく
ジャンケンで負けたわ~~!
ミズアリア
異邦の世界の偵察(ていさつ)なんて
私には荷が重いっていうか
正直めんどうっていうかぁ…
ミズアリア
まっ こうなっちゃったからには
さっさと終わらせて帰りましょ☆
ミズアリア
ただし 大地の世界樹である私が
この世界の住人たちのアレコレに
干渉することはNGなのよね
ミズアリア
…って あら?
前のほうを誰かが歩いているわ
Episode 2
ヴァネリーム
ええっとぉ
「ローザッテ」がいるっていうのは
こっちの道…だったわよね
ミズアリア
こんなところを
一人で歩いているなんて…
もしかして 迷子ではありませんか?
ヴァネリーム
ううん! 迷子じゃないわ!
でも 心配してくれたのね
おねえさん ありがとう!
ミズアリア
なっ…んてキュートなの!!!
それに とっても いい子!!
ミズアリア
ほんとうは 頭をなでなでして
あげたいところだけど
あんまり干渉しちゃダメだし…
ミズアリア
そうだわ!
甘くておいしいお水飲む?
これくらいならいいわよね!?
ヴァネリーム
このおねえさん…
なんだか さっきまでと
フンイキがちがうような
ヴァネリーム
どうしたの グリーヴェル?
さっきまで 置き物みたいに
じーっと静かだったのに
ヴァネリーム
へ~ そうなんだぁ!
でも それってなにかよくないの?
グリーヴェル
こいつがまとっている このチカラ…
おまえの存在を消そうとした
「あの時」と同じものを感じる
ヴァネリーム
…って なんで おねえさんが
ビックリしてるの?
ミズアリア
だ…だって 私…
こーんなキュートなコに
そんなことするはずないもの!
ミズアリア
……でも ちょっと待って
さっき ヴァネリームって
言った?
ヴァネリーム
うん
ヴァネリームは わたしの名前だよ!
ミズアリア
それから そっちの
ふぁさふぁさくんは
グリーヴェル…と呼んでたわね
グリーヴェル
オレを
ふぁさふぁさくん呼ばわりするな
ミズアリア
ということは あなたたちって
まさか… 異邦の世界樹ちゃんと
守護生物くん!?
ヴァネリーム
そうだよ~!
そういう おねえさんはナニモノ?
ミズアリア
あっ そうよね 自己紹介が
まだだったわ!
私は大地の世界樹・ミズアリアよ
ヴァネリーム
ええ~! おねえさん…
ミズアリアも世界樹だったんだぁ!
それじゃあ 仲間だね♪
ヴァネリーム
…あれ でも 同じ世界樹なのに
わたしの存在を
消そうとしたんだったっけ
ヴァネリーム
じゃあ ミズアリアはワルモノだ!
正体を隠して近づいてきて…
ダマすなんてヒドい!!
ミズアリア
イヤーーッ! ヴァネちゃんに
キラわれちゃったーー!?
ミズアリア
ち…ちがうのよ!
あなたが…異邦の世界樹がこんなに
成長しているなんて思わなかったの
ミズアリア
ヴァネちゃんがいると知っていたら
もっと別の方法で 異邦の世界の
暴走を止めようとしたはずよ!
???
へえ… それは どんな方法ですか?
後学のために ぜひ聞かせてください
ローザッテ
…というワケで
引き続き「あちら」のローザッテには
皆 警戒をおこたらないように
リチャード
はい もちろんです先生
だけど… 聞いておきたいことが
いくつかあるんです
リチャード
「あっち」の世界の先生…いや
ローザッテは なぜ あんなに先生
のことを敵視しているんでしょうか
マシュー
はいはーい!
ボクも なんとなくそう思ってた!
アルベルト
他の「あっち」のヤツらも
べつに友好的ってワケじゃないが…
サリヴァン
…先日「あちら」のローザッテに
たまたま遭遇したとき なんだか
すさまじいオーラを感じました
ミリアム
そもそも「異邦の世界」ってのは
なんなのかも 気になるね
ローザッテ
……そうですね
そろそろ きちんと
話しておかなければいけませんね
ローザッテ
といっても 私も つい最近
とあることがきっかけで
思い出したばかりなんですが…
ローザッテ
じつは「異邦の世界」を
作りだしたのは…私だったんです
ミリアム
うるさいぞっ! マシュー
耳元で叫ぶんじゃない
マシュー
ご…ごめん! でも
みんなもビックリしたでしょ!?
ローザッテ
そして「あちら」のローザッテは
若き日の私の過ちから生み出された
私の魔力の化身…
ローザッテ
それらの事実をすべて 私は自分の
記憶ごと封印してしまった…
若き日の私の最大の罪です
ローザッテ
ですから 私一人で対処するつもり
だったんですが…
サリヴァン
ダメです キケンですよ先生
私たちにも なにかできることが
あるはずです …ねえリチャード
リチャード
「あちら」の僕たちとちがって
「あちら」のローザッテが先生と
瓜二つではない理由は分かりました
リチャード
でも… 僕の推察が正しければ
先生の身になにかあれば 困るのは
「あちら」のローザッテなんじゃ…?
ローザッテ
ふふ そうですね リチャード
最初は私も同じことを思いました
でも すぐに思い直したんです
ローザッテ
「あちら」の私は 私から生まれた私
それならば 私が考えそうなことは
おおむね察しがつきます
ローザッテ
……きっと その過ちを
キレイさっぱり『清算』しようと
するだろう…と
Episode 3
ミズアリア
あなたは…異邦の世界の
ローザッテね!?
Outlander Archwarlock Rozatte
ヴァネリーム
えっ あなたがローザッテなの!?
私 あなたのことをずっと
探してたの!
Outlander Archwarlock Rozatte
異邦の大魔法使いローザッテ
私も あなたが目覚めたと
聞きつけてやって来たんですよ
異邦の世界樹ヴァネリーム
Outlander Archwarlock Rozatte
ミズアリア
だ…ダメよ ヴァネちゃん
不用意に近づいちゃ!
なにを考えているか分からないもの!
ヴァネリーム
ええ~ でもミズアリアだって
わたしのコト消そうとしたくせに~
ミズアリア
うう…! しかたないけど
すっかり信用がなくなっちゃったわ…
ヴァネリーム
ねえ ローザッテ!
ローザッテはどうして
わたしのことを……
ヴァネリーム
あれ?
ローザッテの後ろにいる
あなたは…だれ?
異邦の大魔法使いローザッテ
おや ディネルア
あなたも いたんですか
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
うん ダイヤモンドの主に
ふさわしい存在がいるかもって
見に来た
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
でも「ダメ」だね
ぜったい主にはなれない
ヴァネリーム
なんだか よく分からないけど
わたしのこと「ダメ」って言った!?
しつれーしちゃう!
ディネルア
そうなのかな
世界樹は主にはなれない
という意味だけど
ヴァネリーム
だ・か・ら その「あるじ」って
なんなの~~!
異邦の大魔法使いローザッテ
落ち着いてください 私が説明します
彼女はディネルアと呼ばれる
ダイヤモンドの魔人で…
Outlander Archwarlock Rozatte
異邦の大魔法使いローザッテ
先日 封印から目覚めて以降
ずっと宝石の持ち主となる
主を探しているんです
Outlander Archwarlock Rozatte
ヴァネリーム
ふういん? ということは…
もしかして ディネルアのことも
ローザッテが起こしたの?
異邦の大魔法使いローザッテ
ん? ああ いえ それは……
Outlander Archwarlock Rozatte
ヴァネリーム
わたしと2人でかくれんぼとかして
遊びたいから目覚めさせて
くれたんじゃなかったの!?
異邦の大魔法使いローザッテ
か…かくれんぼ?
なんのことでしょう…
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
かくれんぼなら 人数が
多いほうがいいんじゃないかな
異邦の大魔法使いローザッテ
…!
ヨケイなことを言わなくていいです
Outlander Archwarlock Rozatte
ヴァネリーム
わーーん!
ディネルアにいじわるされたぁ!
ミズアリア
ごめんなさい ヴァネちゃん
わたし そろそろ
プワープアイランドへ戻るわね…!
ミズアリア
あなたのことは すこし心配だけど…
これ以上 この世界のひとたちに
干渉するワケにはいかないの
ミズアリア
それに あなたは世界樹の精霊
きっと大丈夫だわ
またね… ヴァネリーム
ディネルア
…わたしも そろそろ行こうかな
もう ここにいる意味はないし
ヴァネリーム
待ちなさーい!
どっちがローザッテの遊び相手に
ふさわしいか まだ決まってないわ!
異邦の大魔法使いローザッテ
ええっと? そういう話でしたっけ
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
遊び相手…
へえ キミの願いも同じなんだね
ヴァネリーム
願いが…同じ? 誰のこと?
もうすこし 分かりやすく
言ってほしいんだけど…
異邦の大魔法使いローザッテ
それについては同感です
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
キミは分かってるはずだよ
自分のことだもん
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
そう キミの願いは
すべてを「キレイ」にすること
ディネルア
この世界も 自分の過ちも
なかったことにしたいんだよね
…自分の存在ごと
異邦の大魔法使いローザッテ
な…なにを言っているんですか
そんな……なにを根拠に
Outlander Archwarlock Rozatte
ディネルア
みんなで する気になったら呼んで
かくれんぼ
Outlander Archwarlock Rozatte
ヴァネリーム
ねえ ローザッテ
さっきの話は ほんとうなの?
ヴァネリーム
ぜんぶ なかったことにするって…
この異邦の世界も消しちゃうの?
異邦の大魔法使いローザッテ
……ふふ まさか そんなこと
するはずがないでしょう!
Outlander Archwarlock Rozatte
異邦の大魔法使いローザッテ
ああいった 彼女の突拍子もない
発言は いつものことです
気にするだけムダだ
Outlander Archwarlock Rozatte
ヴァネリーム
…そっか うん 分かった!
わたし あなたを信じるわ!
異邦の大魔法使いローザッテ
ふふ ありがとうございます
さあ では
なにをして遊びましょうか?
Outlander Archwarlock Rozatte
異邦の大魔法使いローザッテ
まさか ディネルアに
感づかれていたとは…
私としたことが不覚を取りました
Outlander Archwarlock Rozatte
異邦の大魔法使いローザッテ
ローザッテを倒す計画は
急いだほうがよさそうだ
Outlander Archwarlock Rozatte
異邦の大魔法使いローザッテ
まずは この異邦の世界樹を
どう うまく使うか…だね
Outlander Archwarlock Rozatte